【レビュー】TAKAZO PURE MALT MIZUNARA CASK FINISH｜ミズナラ樽の香りと果実の甘みが広がる一本

結論：TAKAZO PURE MALT MIZUNARA CASK FINISHは、果実のような甘みと、ミズナラ樽由来のお香を思わせるやさしい木の香りがきれいに重なる、香り重視のピュアモルト。
アルコール46％のバランス設計で、ストレートはリッチに、ロックは甘みが丸く、ハイボールは香りがふわっと広がります。
和食に合わせやすく、日常の一杯から来客時まで幅広く活躍する1本です。

基本情報
ブランドと背景
製法と特徴
テイスティングレビュー
他銘柄との比較と選び方の目安
よくある質問（Q&A）
まとめ｜やさしい香りと果実感を楽しむ“穏やかなミズナラ”
1. おすすめポイント
関連記事

基本情報

商品名	TAKAZO PURE MALT MIZUNARA CASK FINISH
種類	ピュアモルトウイスキー
容量	700ml
アルコール度数	46％
価格	6,600円（税込）
製造	明利酒類（茨城県水戸市）
樽構成	ミズナラ樽（ファーストフィル）でフィニッシュ
特徴	フルーティな甘み＋香木の余韻。スパイスは穏やか、飲みやすい46％設計。

ブランドと背景

「TAKAZO（タカゾウ）」シリーズは、茨城・水戸の老舗酒造メーカー明利酒類が手がけるクラフトウイスキーライン。日本酒や梅酒づくりで培った発酵・熟成の技を、ウイスキーにも応用しているのが特徴です。

もともと明利酒類は、地元に根ざした酒づくりで知られています。ウイスキーづくりでも「派手さよりも、毎日飲める味」を大切にしており、どこか懐かしい優しさを感じる味わいが魅力です。

本作「TAKAZO PURE MALT MIZUNARA CASK FINISH」は、その名の通りミズナラ樽で後熟（フィニッシュ）を行った1本。ミズナラの樽は希少で扱いが難しい反面、お香を思わせる上品な木の香りを生み出すことで知られています。

実際にグラスを傾けると、TAKAZOシリーズらしいフルーティな香りの中に、和を感じる穏やかな香りがふわっと重なります。海外のウイスキーが「主張する香り」だとすれば、TAKAZOのミズナラは「寄り添う香り」。日本の気候や感性が生み出す“静かな華やかさ”を感じる1本です。

製法と特徴

TAKAZO MIZUNARA CASK FINISHの一番の魅力は、なんといっても「ミズナラ樽ファーストフィル」を贅沢に使っていること。初めてウイスキーを詰めたミズナラ樽は、木の成分がしっかり出るため、お香を思わせるやさしい木の香りとまろやかな甘みが生まれます。

46％という度数も絶妙です。高すぎるとアルコールの刺激が出やすいですが、このボトルはちょうどいい。ストレートでも香りが立ちすぎず、ハイボールにしてもしっかり芯のある味わいが残ります。「香りで飲めるウイスキー」と言いたくなるバランスです。

ベースには洋梨や白桃のようなフルーティな香りがあり、スモーキーさはごく控えめ。香りの中にほんのり木の温もりを感じる、穏やかでやさしい味わい。
一口ごとにゆっくり落ち着けるような、TAKAZOシリーズらしい上品さがあります。

ミズナラ樽ファーストフィル： 木の香りと甘みをしっかり抽出。上品でやさしいお香のような香り。
46％ボトリング： 飲みごたえと香りの広がりを両立。ハイボールでも芯が残る。
果実感キープ： 洋梨や白桃を思わせる甘い果実味。スモークは控えめで飲みやすい。

テイスティングレビュー

実際に飲んで感じた印象を、スタイルごとにまとめました。全体を通してミズナラ樽由来のやさしい木の香りと果実の甘みが印象的。スモーキーさは控えめで、ストレートは香り豊か、ロックは甘みが丸く、ハイボールは香りがふわっと広がります。

ストレート｜香りと果実のハーモニー

静かな夜にグラスを傾けるなら、まずはストレート。グラスに注いだ瞬間、木のぬくもりを感じるような香りと、洋梨・白桃を思わせるフルーティな香りが立ち上がります。時間が経つと、バニラや蜂蜜のようなやさしい甘さが加わり、奥行きが感じられます。

口当たりはなめらかで、モルトのコクと上品な甘みが心地よく広がります。中盤からほんのりスパイスが顔を出し、余韻には木の香りと果実の甘さがやさしく残ります。46％でもアルコールの角が取れており、どなたでも飲みやすい仕上がりです。

香り：木の香り、洋梨、白桃、バニラ、蜂蜜
味：やわらかな甘み、モルトのコク、穏やかなスパイス
余韻：木の香りと果実の甘みがゆっくり続く

👉 「香りの余韻と果実感をじっくり楽しみたい方」におすすめ。

ロック｜甘みが丸く、やさしいコク

氷を加えるとスパイスは穏やかになり、代わりにキャラメルやナッツを思わせる甘いコクが前に出てきます。温度が下がることで味が引き締まり、すっきりとした飲み口に。氷が溶けるたびに香りと甘みのバランスが変わり、ゆったりとした時間にぴったりです。

香り：木の香り、キャラメル、ナッツ、軽いスモーク
味：まろやかな甘み、モルトの旨み、ほどよい渋み
余韻：スッと消え、やさしい甘みが後を引く

👉 「落ち着いたコクと変化を楽しみたい方」におすすめ。

ハイボール｜香り高く上品、食中にもおすすめ

ソーダを注ぐと香りが一気に開き、木の香りとフルーティな甘みが軽やかに広がります。スモーキーさは控えめで、爽やかさと甘みのバランスが心地よい仕上がり。食事と合わせても主張しすぎず、飲み疲れしにくいのが魅力です。

相性の良いおつまみ：塩味のナッツ、枝豆、スモークチーズ、焼き鳥（塩）、出汁系の和食

香り：木の香り、青リンゴ、白い花、ほのかなバニラ
味：すっきりした甘みと酸のバランス、やさしいモルト感
余韻：爽やかで短く、やわらかい香りがふんわり残る

👉 「フルーティで香り高いハイボール」を楽しみたい方におすすめ。

他銘柄との比較と選び方の目安

ミズナラ樽を使ったウイスキーを中心に、価格と入手しやすさを重視して3本を比較しました。
どれもスーパーや量販店で見つけやすく、味わいの方向性が異なるため、自分の好みを見つけやすいラインナップです。

銘柄	方向性	味わいのポイント
TAKAZO PURE MALT MIZUNARA CASK FINISH	香り中心（やさしく上品）	ミズナラ樽由来の木の香りと、洋梨や白桃のような甘みが調和。穏やかで上品な味わい。
ブラックニッカリッチブレンド	軽やか・華やか	やさしい甘みとスムーズな口当たり。バニラや蜂蜜の香りが心地よく、日常のハイボールにもぴったり。
ティーチャーズハイランドクリームミズナラエディション	スモーキー×スパイシー	スコッチ由来の軽いスモークに、ミズナラ後熟のドライなスパイス感。ハイボールで香りが華やかに広がる。

選び方の目安：
「香りのやさしさとフルーティな甘みを楽しみたい方」はTAKAZO。
「軽くて甘みのある飲みやすいウイスキー」を求める方はリッチブレンド。
「スモーキーで香ばしい一杯」が好きならティーチャーズミズナラエディションがおすすめです。ィーチャーズがおすすめです。

よくある質問（Q&A）

Q：どこで購入できますか？

A：明利酒類の公式オンラインショップや一部の酒販店で購入できます。人気が高いため、注文から発送までに少し時間がかかる場合があります（目安：約1か月前後）。

Q：ミズナラ樽の香りは強いですか？

A：強すぎず、やさしく香るタイプです。お香のような木の香りがふわっと広がり、果実の甘みと一緒にやわらかく感じられます。香りを楽しみたい方にはちょうど良いバランスです。

Q：おすすめの飲み方は？

A：香りを楽しみたいならストレート、やさしい甘みを味わいたいならロック、食中に合わせるならハイボールがおすすめです。どの飲み方でもミズナラの香りがしっかり感じられます。

Q：食事と合わせるなら何が合いますか？

A：焼き鳥（塩）やナッツ、スモークチーズなど、塩味や香ばしさのあるおつまみと相性抜群。和食の出汁や味噌ともよく合い、食中酒としても楽しめます。

Q：TAKAZOシリーズの他のボトルとどう違いますか？

A：「REBORN」はモルトの厚みと香ばしさ重視、「MIZUNARA」は香り重視のやさしい設計。どちらも果実感がありますが、MIZUNARAの方がより上品で穏やかな印象です。

まとめ｜やさしい香りと果実感を楽しむ“穏やかなミズナラ”

TAKAZO PURE MALT MIZUNARA CASK FINISHは、ミズナラ樽らしい木の香りとフルーティな甘みが調和した、落ち着きのある味わいが魅力。ストレートでもハイボールでも表情が変わり、食事にも寄り添う万能な一本です。

派手さよりもやわらかい香りと上品な余韻を楽しみたい方にぴったり。忙しい日の終わりや、誰かとゆっくり語りたい夜にもおすすめです。

※以下のリンクはアフィリエイトリンクを含む場合があります。

👇気になる方はチェック

リンク