ウイスキーを飲み始めると、つい高価な銘柄に目が行きがちですが、実は1500〜3000円以下の価格帯にも日常的に楽しめる魅力的な銘柄がたくさんあります。私は普段からこの価格帯を中心にいろいろ試してきましたが、その中でも特に「何度も買ってしまう」5本をランキング形式でご紹介します。
どれもスーパーや酒屋で見つけやすく、手軽に楽しめるものばかり。香りや味わいの特徴に加え、実際に飲んだときの印象と基本のおすすめの飲み方も添えているので、次の1本選びの参考にしてみてください。
こんな人におすすめ
- 1500〜3000円以下で「ハズしにくい」定番〜良コスパ銘柄を知りたい
- スモーキー/香ばしさ/軽やかさ…自分の好みの方向性を掴みたい
- どこで買いやすい?だいたいの実勢価格感を知りたい
- ストレート・ロック・ハイボール、飲み方別の相性で選びたい
選定基準
選定基準は「価格」「味のバランス」「買いやすさ」の3つ。普段の晩酌でリピートしやすいかどうかも重視しています。高価な一本をゆっくり開ける楽しみも良いですが、日常で気負わず飲めることも同じくらい大事。そんな視点で厳選しました。
常飲ウイスキーランキング ベスト5
第5位:ニッカ フロンティア|甘みと軽いスモーキー感
参考価格:1,800〜2,200円程度/入手性:大型スーパー・酒屋で比較的見つけやすい
2024年10月発売の、モルト原酒比率51%以上のプレミアムブレンデッド。余市の軽いスモーキーさと華やかな甘みをバランスよく合わせ、48%の度数ならではのしっかりした飲みごたえがあります。
- 香り:やや甘めのフルーツやキャラメルの奥に、軽いウッディさとスモーキーさ
- 味わい:なめらかな口当たり。最初にやわらかな甘み、後から軽いピート感がじんわり
- 余韻:甘みとほろ苦さが同時に残り、最後まで厚みあり
- おすすめの飲み方:ロックでゆっくり(甘み→スモーキーの流れがわかりやすい)。ハイボールは甘みと香ばしさがあり少しスモーキーで食事にも合わせやすい

第4位:ニッカ スペシャル|素朴で軽やか、毎日の晩酌に
参考価格:1,500〜1,800円程度/入手性:大型スーパー・酒屋
長年親しまれてきた、シンプルで素朴な味わいのブレンデッド。クセが少なく軽やかな飲み口で、毎日の晩酌にも向いています。
- 香り:穀物や麦芽の香ばしさ主体。ほんのりリンゴや洋ナシの穏やかな甘み
- 味わい:軽く素直な口当たり。穀物の旨みとやさしい甘みがバランスよく広がる
- 余韻:すっきり短めでクセのない後味
- おすすめの飲み方:ロックで丸みが出てさらに飲みやすい。ハイボールはクセのなさが活きて、和食など幅広い料理と相性良し

第3位:ティーチャーズ ハイランドクリーム|1000円台で本格スモーキー
参考価格:1,300〜1,600円程度/入手性:スーパー・業務スーパー
1000円台前半で本格的なスモーキーさを楽しめる、コスパ抜群のスコッチ。しっかりとしたピート香と麦芽の甘みが特徴です。
- 香り:はっきりしたピートスモーク。奥に麦芽の香ばしさとハチミツのような甘み
- 味わい:スモーキーさとモルティーな甘みがバランスよく広がる
- 余韻:ややドライでキレあり。スモーキーな香りが後まで残る
- おすすめの飲み方:ハイボール一択級の相性。炭酸で香りが立ち、塩味・油分のある料理と好相性

第2位:サントリー 角瓶|食事と一緒に楽しむための設計
参考価格:1,500〜1,800円程度/入手性:スーパー・コンビニ・業務スーパーほか全国で安定
1937年の発売以来、日本のハイボール文化を支えてきたロングセラー。軽やかな口当たりと控えめな香りは「食事と一緒に楽しむ」ための設計です。
- 香り:バニラや蜂蜜の甘さ、ほのかな樽香と穀物の香ばしさ
- 味わい:軽やかでクセがなく、すっきりとした後味にほんのり甘み
- 余韻:短めでキレ良し。料理の邪魔をしない
- おすすめの飲み方:定番の角ハイボール。氷たっぷり&強炭酸で爽快に。揚げ物や肉料理と鉄板の相性

第1位:ニッカ ディープブレンド|香ばしさとコク、日常の満足感
参考価格:1,500〜1,800円程度/入手性:スーパー・大型酒屋で安定
ブラックニッカシリーズの中でも、香ばしさとコクを重視した1本。2015年の発売以来、しっかりした飲みごたえと香りのバランスで人気です。
- 香り:ロースト麦芽の香ばしさ、バニラのような甘い香り、ほのかなピートスモーク
- 味わい:まろやかな口当たりで、甘みとほろ苦さが交互に広がる。軽いスモーキー感が後味を引き締める
- 余韻:香ばしさとやさしい甘みがじんわり残り、リピートしたくなる満足感
- おすすめの飲み方:ストレートで香りとコクをじっくり。ハイボールでも香ばしさがふんわり広がり、日常の一杯に最適

5本の早見表(味の方向性・おすすめの飲み方)
銘柄 | 味の方向性 | おすすめの飲み方 |
---|---|---|
ニッカ ディープブレンド | 香ばしさ・コク・ほのかなスモーク | ストレート/ハイボール |
サントリー 角瓶 | 軽やか・すっきり・バニラの甘み | ハイボール |
ティーチャーズ ハイランドクリーム | しっかりスモーキー&モルティ | ハイボール |
ニッカ スペシャル | 素朴・軽やか・穀物の香ばしさ | ロック/ハイボール |
ニッカ フロンティア | やさしい甘み&軽いスモーキー | ロック/ハイボール |
ウイスキーの選び方(かんたん3ステップ)
- 方向性を決める:香ばしさ重視か、スモーキー重視か、軽やかさ重視か。まずは好みの「軸」を一つ決めると迷いにくいです。
- 飲み方で選ぶ:ハイボール中心なら角瓶やティーチャーズ、ロック中心ならディープブレンドやフロンティアなど、スタイルに合わせて選ぶと満足度が上がります。
- 買いやすさも大事:近所のスーパーや酒屋で常に買えるかは、日常の続けやすさに直結。定番をベースに、たまに気分で入れ替えるのがおすすめです。
まとめ
今回紹介した5本は、いずれも1500〜3000円以内で手に入る、日常使いに最適なウイスキー。価格を抑えつつ、それぞれの個性をしっかり楽しめます。
- 香ばしさ重視なら:ニッカ ディープブレンド
- スモーキー好きには:ティーチャーズ ハイランドクリーム
- 食事との相性重視なら:サントリー 角瓶
- 優しい飲み口なら:ニッカ スペシャル
- 程よいスモーキー重視なら:ニッカフロンティア
次回は、この5本を1本ずつ掘り下げてレビューします。飲み方別の印象や、家飲みでの楽しみ方もあわせてお届けします。
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※本記事の内容は、あくまで筆者が日常的に楽しんでいるウイスキーを好みに基づいて順位付けしたものです。感じ方や好みは人によって異なりますので、気になる銘柄はぜひご自身で試してみてください。