赤いバラのラベルでおなじみのフォアローゼス バーボン。
実際に飲んでみると、青りんごのようなフルーティさに、ほんのりスパイシーさが重なる、思っていた以上に飲みやすいバーボンでした。
この記事では、フォアローゼス バーボンの基本情報や特徴にくわえ、ストレート/ロック/ハイボールで飲み比べた感想を、初心者目線でレビューしていきます。
基本情報
| 商品名 | フォアローゼズ バーボン(Four Roses Bourbon) |
|---|---|
| 分類 | バーボンウイスキー |
| アルコール度数 | 40% |
| 容量 | 700ml |
| 価格帯 | 1,500〜2,000円前後(実売) |
| 生産国 | アメリカ(ケンタッキー州) |
| 蒸溜所 | フォアローゼス蒸溜所 |
| 特徴 | 華やか・フルーティ・やさしい甘み・ほんのりスパイシー |
ブランドと背景
フォアローゼズ バーボンは、アメリカ・ケンタッキー州で造られる、華やかでやさしい飲み口が特徴のバーボンです。
10種類の原酒を組み合わせてブレンドしており、複雑さがありながらも、日常的に飲みやすい“ライトバーボンの代表格”という位置づけだと感じました。
実際に飲んでみると、まず広がるのは青りんごのようなフルーティさ。
そのあとにバニラとはちみつ系の甘みが続き、最後にほんのりスパイシーな余韻がじんわり残ります。甘すぎず重すぎないため、バーボン初心者にもとても優しい印象でした。
特にハイボールとの相性がよく、炭酸を入れることで香りが明るく開き、飲み心地はすっきり爽快。
製法と特徴
フォアローゼズは、2種類のマッシュビル(原料配合)と5種類の酵母を組み合わせた10種類の原酒(10レシピ)を使って造られているのが最大の特徴です。
同じ価格帯のバーボンの中でも、香りの華やかさと飲みやすさのバランスが抜きん出ているのは、この10レシピ構成のおかげだと感じました。
- 2種類のマッシュビル × 5種類の酵母による10レシピの原酒をブレンド
- 熟成年数5年以上で、甘みの角が取れたまろやかな飲み口
- 蜂蜜系の甘みと、軽やかなバニラ・キャラメル感
- フローラル&フルーティな香り立ちで、“明るい”印象
- アクセント程度のほんのりスパイシーな余韻
- 後味は軽く、飲み疲れしにくいライトなボディ
甘み・フルーティさ・スパイス感がきれいに重なることで、
「バーボンらしい甘さはあるけど、重くなりすぎない」という絶妙なバランスに仕上がっています。
ハイボールで気軽に飲んでも、ストレートでじっくり香りを楽しんでもちょうど良い、扱いやすいバーボンだと思いました。
テイスティングレビュー
ここからは、フォアローゼズ バーボンをストレート/ロック/ハイボールで飲み比べたときの印象をまとめていきます。
青りんごのようなフルーティさや、ほんのり感じるスパイシーさが、飲み方によってどんなふうに表情を変えるのか。
「自分はどの飲み方が合いそうか?」をイメージしながら読んでもらえるとうれしいです。
ストレート|フルーティさの奥に、やさしい甘みとスパイス
グラスに注ぐと、まずバニラやはちみつの甘い香りがふわっと立ち上がり、その奥から青りんごや洋梨のようなフルーティさが顔を出します。
香りのボリュームはしっかりありますが、ツンとしたアルコール感は少なめで、やわらかい第一印象です。
口に含むと、はちみつやバニラの甘さをベースに、じわっとフルーティさが広がり、最後にほんのりスパイシーなニュアンスが余韻として続きます。
40%ということもあり、バーボンの中ではかなり飲みやすい部類だと感じました。
- 香り:バニラ、はちみつ、青りんご、洋梨、ほのかなスパイス
- 味:甘みしっかり、フルーティ、やわらかなスパイシーさ
- 余韻:中くらいの長さで、甘みとスパイスがゆっくり消えていく

ロック|甘みが落ち着き、すっきり感アップ
氷を入れて少し置くと、甘い香りはやや控えめになるかわりに、樽由来の落ち着いた香りが前に出てきます。
ストレートで感じたフルーティさは少しトーンダウンし、全体的にスッキリとした印象へ。
味わいも甘さが少し抑えられ、スパイシーさがほんのりと感じられる、さっぱり系のロックに変化します。
「今日は軽く1杯だけ」「濃すぎるバーボンロックはちょっと苦手」という日にちょうどいいバランスでした。
- 香り:控えめなバニラ、穏やかな樽香
- 味:甘さ控えめ、スッキリした飲み心地、軽いスパイス
- 余韻:さらっと短め、後味はドライ寄り

ハイボール|香りがふわっと広がる“華やかバーボンハイボール”
ハイボールにすると、フォアローゼズの「飲みやすさ」と「華やかさ」が一番わかりやすく出てきます。
炭酸で割ることで、フルーティな香りがふわっと立ち上がり、甘さは軽め、後味はすっきり。
バーボンらしい甘さはちゃんと感じるのに、重たくならず、炭酸でスッと流れていく爽快なハイボールに。
ビール代わりの一杯や、唐揚げ・ポテトフライなど揚げ物と合わせる「お疲れさまハイボール」にもぴったりだと感じました。
- 香り:軽やかなバニラ、フルーティで明るい香り
- 味:すっきり、やさしい甘み、ほんのりスパイシー
- 余韻:爽快でドライ寄り、甘みが少し残る

他銘柄との比較(フォアローゼズ ブラック/ジムビーム)
| 銘柄 | タイプ | 味の方向性 | おすすめの飲み方 |
|---|---|---|---|
| フォアローゼズ バーボン | バーボン | フルーティ+やさしい甘み+ほんのりスパイシー | ハイボール/ストレート |
| フォアローゼズ ブラック | バーボン | 甘みとコクが濃厚、樽感もしっかり | ストレート/ロック |
| ジムビーム(ホワイト) | バーボン | 甘さ控えめ・ややドライで素直 | ハイボール |
3本をざっくり分けると、フォアローゼズ=華やかバランス型/ブラック=濃厚しっかり系/ジムビーム=ドライ寄りライトというイメージ。
同じバーボンでも方向性が違うので、飲み比べてみると自分の好みがかなりハッキリ見えてきます。
よくある質問(FAQ)
Q1. バーボン初心者でも飲みやすい?
かなり飲みやすいです。青りんごのようなフルーティさと、バニラ・はちみつ系のやさしい甘みがあり、アルコールの角もそこまで強くありません。
「バーボンは重そう」というイメージを持っている人にこそ飲んでみてほしい一本です。
Q2. ハイボールに向いている?
とても向いています。香りが開きやすく、炭酸でスッキリ飲めるので、食事とも合わせやすいです。
ビール代わりの一杯や、家飲み用の“いつものハイボール”として常備しておくのもアリだと感じました。
Q3. どんなおつまみが合う?
フォアローゼズは「華やかで軽やか」なバーボンなので、塩気と香ばしさのあるおつまみと好相性です。
- 唐揚げ・チキンナゲット
- フィッシュ&チップス
- ポテトフライ
- ソーセージ・ベーコン
- チェダーチーズなどコクのあるチーズ
まとめ・おすすめポイント
- 青りんご系のフルーティさと、やさしい甘み、ほんのりスパイシーさのバランスが絶妙
- ストレートは甘みとスパイスの対比が楽しめる、40%でも飲みやすいまろやかさ
- ロックは甘さが落ち着き、スッキリとした大人っぽい印象に変化
- ハイボールは香りがふわっと広がる“華やかバーボンハイボール”で、揚げ物との相性抜群
- 1,500〜2,000円前後で手に入るコスパの良さで、家飲み用の常備ボトルとしても優秀
総評:フォアローゼズ バーボンは、華やかな香りとやさしい甘み、ほんのりスパイシーな余韻が心地よい、飲みやすいライト系バーボンです。
「バーボンを試してみたいけれど、重たい味わいはちょっと不安…」という方に、自信を持っておすすめできる1本だと感じました。
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※本記事は筆者の主観に基づくレビューです。未成年の飲酒・飲酒運転は法律で禁止されています。お酒は適量で。
価格:1848円 |
