結論：ニッカ セッションは、フルーティで軽やかな香りが心地よい“華やか系ブレンデッドモルト”です。
ストレートでは心地よい果実の明るさ、ロックにするとビターとウッディが引き締まり、ハイボールでは爽やかで香りがふわっと広がります。
実売3,800〜4,300円前後という価格を考えると、家飲みでも来客用でも使いやすい、ほどよい上品さを持った一本だと感じました。
基本情報
| 商品名 | ニッカ セッション（NIKKA SESSION） |
|---|---|
| 分類 | ブレンデッドモルトウイスキー |
| アルコール度数 | 43％ |
| 容量 | 700ml |
| 価格帯 | 3,800〜4,300円前後（実売） |
| 生産国 | 日本（原酒はスコットランド＋日本） |
| ボトラー | ニッカウヰスキー |
| 特徴 | 青いボトルが象徴的。華やか・フルーティ・軽いビター |
ブランドと背景
ニッカ セッションは、“音楽のセッション”のように複数の蒸溜所の個性が重なり合うイメージで造られたブレンデッドモルトです。
ポイントは、
- スコットランドのモルト
- 日本のモルト（ニッカ）
この2つを組み合わせていること。スコッチの華やかさと、日本モルトの繊細さを合わせたようなキャラクターがあり、まさに“スコッチ×ジャパニーズ”というテーマがそのまま味に表れています。
青いボトルデザインは音の波形をイメージしており、ウイスキーらしからぬ現代的なビジュアル。飲む前からワクワクさせてくれる一本です。
製法と特徴
- スコットランドと日本の複数の蒸溜所の原酒を使用
- モルトウイスキーのみをブレンドした“ブレンデッドモルト”
- フルーティ・華やか・ほどよいビターのバランス
- アルコール度数43％で飲み口は比較的マイルド
- 樽の香りは控えめで、クセの少ない上品タイプ
全体としては、
「ライト寄りだけど、香りの層がきれいに重なる」という味わい。
シングルモルトほど主張しすぎず、ブレンデッドほどライトでもない、その中間に位置する“ちょうどよいモルトウイスキー”という印象です。
テイスティングレビュー
実際に飲んで感じた印象を、スタイルごとにまとめました。全体を通してフルーティで軽やかな香りと、ほどよいビターが心地よいバランスが印象的。スモーキーさは控えめで、ストレートは華やか、ロックはビターが引き締まり、ハイボールは香りがふわっと広がります。
ストレート｜フルーティで華やかな立ち上がり
静かな夜にグラスを傾けるなら、まずはストレート。グラスに注いだ瞬間、青リンゴや洋梨を思わせるフルーティな香りがふわっと立ち上がります。時間が経つと、白い花のような明るい香りや、やわらかなバニラのニュアンスが加わり、軽やかながら奥行きを感じさせます。
口当たりはなめらかで、モルトのやさしい甘みが静かに広がります。中盤からはほのかなビターとウッディさが顔を見せ、余韻には軽い渋みと果実の明るさがふわりと残ります。43％ですがアルコールの角は控えめで、ストレートでも飲みやすい上品な仕上がりです。
ストレート｜フルーティで華やかな立ち上がり
グラスに注いだ瞬間に広がるのは、青リンゴ・洋梨・白い花のような明るく爽やかな香り。やわらかいウッド、ほんのりバニラ、優しい甘さも感じられます。
実際に口に含むと、
- りんご系の甘い果実感
- 軽いモルトの香ばしさ
- 後半にほろ苦いビター
がバランスよく広がり、飲み心地は軽快ですが薄いわけではありません。余韻はクリーンで、スッと消えていくタイプ。クセがないので初心者でも飲みやすいです。
香り：青リンゴ、洋梨、白い花、ほのかなウッド
味：明るい果実の甘み、軽いコク
余韻：クリーンでほろ苦いビターが残る
ロック｜しっとりビター。香りが引き締まる
氷で冷やすことで香りが落ち着き、ビターとウッディが前面に出てきます。
味わいは、
- フルーティさが控えめ
- 大人っぽいビター
- 穏やかな香ばしさ
- 軽いモルトのコク
という、ストレートよりもしっとりした印象に変化。ロックは“静かに飲みたい夜”にちょうどいい落ち着き方で、香りの層がきれいに引き締まるのが魅力です。
香り：落ち着いたウッド
味：ビター、軽い甘み、モルトのコク
余韻：すっきり、ほのかな渋み
ハイボール｜香りが軽やかに弾ける爽快スタイル
炭酸で割ると香りがふわっと広がり、フルーティさと軽いビターがちょうどいいバランスになります。スモーキーさはほぼなく、クセは控えめ。
味の主張も強すぎず、料理にも合わせやすい“毎日飲める系ハイボール”です。濃いめに割るとビターが効いて大人っぽく、薄めに割ると爽快でみずみずしい果実感が前に出る、という変化も楽しめます。
香り：フルーティで爽やか
味：軽い甘み・ビター・すっきり感
余韻：クリーンで残りすぎない
他銘柄との比較（竹鶴／TAKAZO）
| 銘柄 | タイプ | ざっくり味の方向性 | おすすめの飲み方 |
|---|---|---|---|
| ニッカ セッション | ブレンデッドモルト | フルーティ・軽いビター・華やか | ストレート／ハイボール |
| 竹鶴 ピュアモルト | ピュアモルト | やさしいスモークとフルーティな余韻 | ストレート／ロック／ハイボール |
| TAKAZO PURE MALT MIZUNARA CASK FINISH | ピュアモルト | ミズナラの香木感・やわらかい甘み | ハイボール |
セッションは“軽やかで華やか”というポジション。一方で竹鶴は落ち着いたスモーク、TAKAZOはミズナラ由来の甘い香木感が特徴です。
同じピュアモルトでも、味の方向性がしっかり分かれているので飲み比べが楽しい3本だと思いました。
よくある質問（FAQ）
Q1. 初心者でも飲みやすい？
飲みやすいです。クセが少なく、フルーティな香りが華やかなので最初の一本にも向いています。「スモーキーすぎるウイスキーは苦手」という方でも試しやすい味わいです。
Q2. ハイボール向き？
かなり向いています。炭酸で香りがよく広がり、軽いビターがほどよく効いて食事とも相性良好。濃いめに作れば大人っぽく、炭酸多めなら一杯目の爽快ハイボールとしても活躍します。
Q3. どんなおつまみが合う？
香りが華やかでクセが少ないので、
- チーズ全般
- サーモンのカルパッチョ
- ローストチキン
- トマトソース系のパスタやピザ
など、香りや旨味のある料理と相性が良いです。ハイボールなら唐揚げやポテトフライのような定番居酒屋メニューとも合わせやすいです。
まとめ・おすすめポイント
- ストレートはフルーティで華やかな香り
- ロックはビターが引き締まり、大人っぽい味わい
- ハイボールは爽やかで香りが弾ける
- 実売3,800〜4,300円で買える、上品なブレンデッドモルト
- クセが少なく、毎日でも飲みやすいバランス型
- スコッチ×ジャパニーズの“いいとこ取り”ブレンド
総評：ニッカ セッションは、香りの華やかさと軽やかなビターが心地よく重なる、上品で扱いやすいブレンデッドモルトです。家飲みでも来客でも“ちょうどいい”と感じる一本でした。
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※本記事は筆者の主観に基づくレビューです。未成年の飲酒・飲酒運転は法律で禁止されています。お酒は適量で。
 | 価格:4320円 |
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