コンパスボックス「オーチャードハウス」を実飲レビュー。ストレートは甘み、ロックはほのかなビター、ハイボールは爽快&フルーティ。味・特徴・飲み方・価格・比較・Q&Aまで、初心者にも分かりやすく解説します。
結論:オーチャードハウスは、青リンゴや洋梨を思わせる明るい果実香が主役のブレンデッドモルト。
ストレートはやさしい甘み、ロックはほのかなビター、ハイボールは爽快でフルーティ。平日晩酌から休日の昼飲みまで、気負わず楽しめる一本です。
基本情報
| 銘柄 | コンパスボックス オーチャードハウス(Compass Box Orchard House) |
|---|---|
| カテゴリー | ブレンデッドモルト・スコッチウイスキー |
| 製造 | Compass Box Whisky(ロンドン) |
| アルコール分 | 46% |
| 容量 | 700ml |
| キーワード | 青リンゴ、洋梨、蜂蜜、軽やか、爽快、ハイボール向き、ノンチル / 無着色 |
| 価格目安 | 国内実勢 約7,000〜9,000円(変動あり) |
ブランドと背景
コンパスボックスは2000年にロンドンで誕生した、いわば“ブレンデッドモルトの革新者”。 創業者ジョン・グレーザー氏は「ウイスキーづくりをもっと自由に、もっと透明に」という理念のもと、 原酒の出自や配合まで明かす“オープンブレンディング”を提唱してきました。
その姿勢はラベルデザインにも表れており、どのボトルも一目で「コンパスボックス」とわかる個性派。 このオーチャードハウスも例外ではなく、名前の通り“果樹園(Orchard)”をイメージした一本です。 飲む前から青リンゴや洋梨のような香りを予感させる、明るく爽やかな印象。 実際にグラスに注いでみると、思わず「これはまさに果実園だ」と言いたくなるほどのフルーティさ。
46%・Natural Colour・Non-Chill Filteredと、手を抜かない仕様も魅力です。 香りがぼやけず、しっかりと原酒のキャラクターが伝わってくる。 「日常的に飲めるブレンデッドモルトで、ここまで香りが立つのか」と感じさせてくれる一本でした。
オーチャードハウスの特徴
- 果実の香りが主役: グラスに注いだ瞬間から青リンゴや洋梨、白い花のような香りがふわっと広がり、 「まるで果樹園に立っているみたい」と感じるほどフレッシュ。 香りを追っているだけでも一杯が進む、そんな心地よさがあります。
- 46%・無着色・ノンチル: このクラスでは珍しいNatural Colour / Non-Chill Filtered仕様。 余計な処理をせず、原酒の“生きたままの香味”がしっかり届く。 軽やかさの中に、芯の通ったモルト感が感じられます。
- 飲み方で変わる表情: ストレートではやさしい甘みが広がり、ロックにするとオークのビターな深みが顔を出す。 そしてハイボールにすれば、果実の香りが一気に開き、思わず笑ってしまうほど爽快。 同じ一杯でも、温度と炭酸でまるで別のウイスキーになります。
- 食中にも合わせやすい万能タイプ: 和食との相性が特に良く、白身魚のフライ、塩唐揚げ、出汁の効いた煮物にぴったり。 果実の甘みが料理の旨みを引き立て、飲み疲れしにくいのも魅力。 「家ごはんと一緒に飲めるスコッチ」を探している人には理想的な一本です。
テイスティングレビュー
実際に飲んで感じた印象を、スタイルごとにまとめました。全体を通して軽やかな甘みとフルーティさが印象的で、価格を考えるとバランスに優れた一本。クセが少なく、日常の一杯としても活躍します。
ストレート|甘みと果実香、すっきりとした飲み口
静かな時間に香りを楽しむならストレート。最初にやさしい甘みと青リンゴ・洋梨の果実香。軽くウッディで、奥から蜂蜜やバニラの柔らかな甘さが広がります。口当たりはスムースで、余韻はクリーン。果実の明るさが静かにフェードしていきます。
- 香り:青リンゴ、洋梨、白い花、蜂蜜、軽いウッド
- 味:やわらかな甘みから、心地よい酸と麦のコクへ
- 余韻:すっきりドライ。バニラのニュアンスがやさしく残る

👉 「甘みは欲しいけど重すぎない」という方におすすめ。
ロック|温度で引き締まり、ほのかなビターがアクセント
氷を加えるとアルコール感が落ち着き、果実はタイトに。代わりにオークのほろ苦さや紅茶の渋みが軽く顔を出し、甘みとのコントラストで厚みが増します。食後の一杯にも◎。
- 香り:リンゴの芯、淡いカカオ、ウッディ
- 味:冷えても甘みは残り、ほのかなビターで引き締まる
- 余韻:短めでスッと切れ、次の一口を誘う

👉 「優しい甘さに少しビターを足したい方」におすすめ。
ハイボール|爽快フルーティ。香り高く食中に◎
ソーダを注ぐとリンゴ系のアロマが弾け、飲み口は軽快。ほんのりバニラと熟した果実の甘み、後味はすっきりドライ。香りの立ちがよく、揚げ物よりも和食や家庭料理に合わせやすいタイプです。
- 香り:青リンゴ、洋梨、レモンピール
- 味:爽快でフルーティ。甘酸のバランスが心地よい
- 余韻:短くキレ良し。モルトの香りがふわっと残る

👉 「フルーティな香りのハイボール」を探している方におすすめ。
どこで買える?価格と購入目安
国内の専門店や百貨店、ネット通販で広く流通。価格帯はおおむね7,000〜9,000円前後(時期や在庫で変動)。ギフト予算1万円以内でも選びやすく、自宅用の常備ボトルとしても手が届きやすいレンジです。
他銘柄との比較と選び方の目安
| 銘柄 | 特徴 | おすすめタイプ |
|---|---|---|
| オーチャードハウス | フルーティ&軽快。ストレートは甘み、ロックでほのかなビター、ハイボールは爽快に香り立つ | 日常ハイボール/果実系が好きな人 |
| グランツ トリプルウッド | バランス重視でクセ少。価格は控えめ | まず失敗したくない入門層 |
| アラン バレルリザーヴ | フルーティだがモルト厚め。飲み応えも | 香りとボディの両立を求める人 |
よくある質問(Q&A)
Q:オーチャードハウスは辛口ですか?
A:どちらかと言えば中間〜やや甘み寄り。果実感が主役で、直線的な辛口ではありません。
Q:初心者でも飲みやすいですか?
A:はい。クセが少なく、ハイボールにするとさらに飲みやすいです。果実系が好きなら特にハマります。
Q:どんな料理と合いますか?
A:白身魚フライ、塩唐揚げ、チキンサラダ、出汁の効いた和食、フレッシュチーズ。油っぽすぎないメニューが◎。
まとめ:おすすめポイント
- 果樹園系フルーティ(青リンゴ/洋梨/蜂蜜)で明るい香味
- スタイル別の表情:ストレート甘み、ロックほのかなビター、ハイボール爽快
- 46%・無着色・ノンチルで香味がクリア
- 7,000〜9,000円台で日常〜ギフトまで対応
「フルーティで飲みやすいスコッチが好き」「平日も軽やかに楽しみたい」—そんな人の“次の定番”として自信を持っておすすめします。
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※本記事は筆者の主観に基づくレビューです。未成年者の飲酒・飲酒運転は法律で禁止されています。お酒は適量で。
コンパスボックス オーチャードハウス 700ml 46% ブレンデッドモルト スコッチ ウイスキー ORCHARD HOUSE BLENDED MALT WHISKY 価格:7700円 |

