結論:イチローズモルト ホワイトラベルは、ウッディで上品な香りと、軽やかな飲み心地が共存する“日常使いにちょうどいい一本”。特にハイボールにすると木のニュアンスがふわっと広がり、食事との相性が一気に良くなります。この記事では実飲に基づき、ストレート/ロック/ハイボールそれぞれの味わいと、歴史・特徴・他銘柄との比較まで、初心者にもわかりやすく解説します。
基本情報
銘柄 | イチローズモルト ホワイトラベル(Malt & Grain) |
---|---|
メーカー | ベンチャーウイスキー(秩父蒸溜所) |
タイプ | ブレンデッド(ワールドブレンデッド) |
アルコール度数 | 46% |
容量 | 700ml |
価格目安 | 約4,000〜5,000円 |
キーワード | ウッディ/バニラ/蜂蜜/柑橘/スパイス/バランス |
筆者購入価格 | 4,235円(近所の酒屋) |
歴史と背景
このホワイトラベルを手がけているベンチャーウイスキーは、国産クラフトの象徴ともいえる秩父蒸溜所を運営しています。創業者の肥土伊知郎氏は、かつて家業だった羽生蒸溜所の原酒を守り抜き、2008年に秩父蒸溜所を設立。以来、日本のクラフトウイスキーを牽引してきました。
ホワイトラベルは、秩父の原酒を軸に海外の厳選原酒をブレンドしたワールドブレンデッド。重厚すぎず、かといって軽すぎない——毎日の晩酌にも寄り添えるバランスの良さを目指して造られています。
グラスから立ち上がる香りは、上品なウッディさにバニラや蜂蜜が重なり、奥にほんのりと柑橘ピールやスパイスのニュアンス。派手さはないけれど、どこか“整った印象”があり、ゆっくり味わいたくなる穏やかな雰囲気を感じました。
イチローズモルト ホワイトラベルの特徴
- ウッディ&バニラの香り立ちが心地いい
グラスに注いだ瞬間、木のような温もりとやさしいバニラの香りが広がります。甘すぎず落ち着いた印象で、ついもう一口飲みたくなるようなバランスです。 - 46%とは思えない軽やかさ
飲み始めはしっかりとしたコクがありつつ、後味はすっと消える。重たさがなく、普段ウイスキーをあまり飲まない人でも飲みやすいと思います。 - 食中ハイボールで真価を発揮
炭酸で樽の香りがふわっと立ち、唐揚げや焼き魚のような香ばしい料理とよく合います。派手さはないけれど、自然と食事が進むハイボールです。 - 4,000円台で感じる“ちょうど良さ”
クラフトらしい丁寧さを感じながらも、価格は手頃。特別な日というより、気軽に楽しめる「ちょっといい晩酌ウイスキー」という印象です。
テイスティングレビュー
ストレート|ウッディと蜂蜜、あと口はやさしくドライ
静かな時間に香りを楽しむならストレート。最初に木の香り(ウッディ)とバニラ、蜂蜜。奥から柑橘ピール、シナモンのような穏やかなスパイス。口当たりは想像よりスムースで、余韻はウッディな渋みがほんのり残ってスッと切れます。
- 香り:ウッディ、バニラ、蜂蜜、柑橘ピール、淡いスパイス
- 味:やわらかい甘みから穏やかなウッドスパイスへ。バランス良好
- 余韻:きれいに収束。木の香りが心地よく残る

👉 “甘くなりすぎないバニラ感”と“品の良い木のニュアンス”が好きな方には刺さります。
ロック|木目がくっきり、ドライ寄りでキレが増す
氷で冷やすと甘さが引き締まり、ウッディさとスパイス感が前面に。トーストやナッツのニュアンスが立ち、余韻はドライ寄りへ。脂の乗った焼き魚や、塩味の効いた唐揚げと相性抜群。
- 香り:ナッツ、トースト、ウッディ、ほのかな柑橘
- 味:すっきり。樽香が引き締まり、心地よい渋み
- 余韻:軽快でドライ。食事が進む

👉 “ウッディな深みとドライなキレ”の両立が心地よく、食事と一緒にゆっくり飲みたい方にぴったりです。
ハイボール|ウッディに華やぐ。食中で真価発揮(筆者いち推し)
ベストの飲み方はハイボール。炭酸で樽香がふわっと立ち、甘さは控えめに。ウッディ+バニラ+柑橘ピールが軽やかに広がり、飲み飽きしません。味の要素が散らばらず、一本の筋として“きれい”に感じられるのが魅力。
- 香り:ソーダで広がるウッディとバニラ、ほんのり柑橘
- 味:すっきり爽やか、上品な木のニュアンスが主役
- 余韻:クリアで長すぎない。食事を邪魔しない

👉 “香りが立ちすぎず、落ち着いた華やかさ”が魅力。炭酸で広がる木の香りが料理を引き立て、毎晩の定番にしたくなる味わいです。
どこで買える?いくらだった?
筆者は近所の酒屋で4,235円で購入。量販・百貨店・酒屋・通販のいずれでも見かけますが、店舗によっては在庫の波がある印象。4,000円台で見つけたら買い、で満足度高いです。
どんな人におすすめ?
- ウッディで上品な香りが好き
- 食中ハイボールをおいしく飲みたい
- 甘すぎない、でも薄すぎないちょうど良さを求める
- 国産クラフトの“良いバランス感”を4,000円台で楽しみたい
他銘柄との比較と選び方の目安
銘柄 | 味わいの特徴 | おすすめタイプ | 価格帯 |
---|---|---|---|
イチローズモルト ホワイトラベル | ウッディ+バニラ+柑橘のバランス。食中ハイボール◎ | 樽香好き/晩酌の定番を探す人 | 約4,000〜5,000円 |
ニッカ カフェモルト | 香ばしさと軽やかさ。やさしい穀物の甘み | モルトの厚み×飲みやすさを両立したい人 | 約6,000〜7,000円 |
サントリー リザーブ | 華やかで軽快。フローラル寄り | 軽やか&華やかを手軽に楽しみたい人 | 約2,000〜3,000円 |
グランツ トリプルウッド | バランス重視で飲みやすい。クセ弱め | コスパ重視/毎日の常備酒に | 約1,500円前後 |
選び方の目安:ウッディでご飯に合う“国産系”を4,000円台で買えるおすすめです!
まとめ|こんな人におすすめ
- ウッディで上品、食中に映えるハイボールが飲みたい
- 甘さ控えめで、軽やかさと満足感のバランスが欲しい
- 4,000円台で国産クラフトの雰囲気を楽しみたい
結論:イチローズモルト ホワイトラベルは、樽香の心地よさと飲みやすさを日常価格で叶える“優等生”。特にハイボールで木のニュアンスが華やぎ、食卓の満足度がぐっと上がります。「今日は何にでも合う一本でいこう」という日に、強くおすすめです。
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FAQ(よくある質問)
Q. どんな味の傾向ですか?
A. 樽由来のウッディ+バニラを軸に、蜂蜜や柑橘、穏やかなスパイス。甘さ控えめで上品です。
Q. ハイボールに合いますか?
A. はい。炭酸で樽香がふくらみ、食事との相性がとても良いです。比率1:3〜1:3.5が目安。
Q. ストレートだときついですか?
A. 46%ですが角がなく、香りを落ち着いて楽しめます。ロックにすると引き締まってドライ寄りに。
Q. 相場はいくら?どこで買えますか?
A. 4,000〜5,000円台が目安。量販店・百貨店・酒屋・通販(Amazon/楽天など)で比較的見つかります。
Q. ギフトにも向きますか?
A. はい。ラベルのデザインも上品で、味のバランスが良く贈り物にも使いやすいです。
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![]() | 価格:3850円 |

